初めまして、ブログ管理人の浦島太郎です。
先日、S&P500のチャートがデッド・クロスを形成したという記事を目にしました。
デッドクロスとは直訳すると死の十字架…。
なんか怖い言葉ですが、今回の記事ではこのデッド・クロスについて書いていきたいと思います。
・デッド・クロスは何を暗示するのか
デッド・クロスとは何か
移動平均線について
デッド・クロスについて説明する前に、まず移動平均線について知っておく必要があります。
株価は毎日秒単位で価格が変動していますので、ずっと眺めていると今の株価が一体どのくらいの水準なのかがわからなくなってきます。
そこで登場するのが移動平均線です。
例えば50日移動平均線とは、直近の終値から起算して50営業日前までの50日間の終値の平均値を線で結んだものです。
要するに直近50日間の平均株価です。
平均する期間が1日ごとに移動していくので移動平均線と呼ばれています。
この移動平均線と今の株価を見比べることによって、今の株価が直近の平均よりも高いのか、安いのかを判断することができるというわけです。
平均を取る日数は50日だけでなく10日や200日といった様にバリエーションがあります。
デッド・クロスとは
さて、下図ではS&P500のチャートと一緒に50日移動平均線、200日移動平均線を並べてみました。
注目していただきたいのは黄色い丸で囲んでいるところです。
何が起きているかというと、50日移動平均線(赤線)と200日移動平均線(緑線)が交差しています。
今回のケースのように「短期間の移動平均線を長期間の移動平均線が追い越す」状況をデッド・クロスと呼びます。
では、チャート上でデッド・クロスが形成されることにどんな意味があるのか、次の章で説明します。
デッド・クロスが意味すること
まず、デッド・クロスが形成される前に50日移動平均線が200日移動平均線よりも上にあることの意味について考えてみます。
200日移動平均に比べて50日移動平均はより最近の株価のみを計算対象としていますよね。
つまり、最近株価が上昇傾向にある局面においては50日移動平均の方が200日移動平均より高くなります。
実際2021年はS&P500が急激に上昇した1年でしたので、50日移動平均線が200日移動平均線よりもだいぶ上に位置しているのにも頷けます。
ところが今週、200日移動平均線が50日移動平均線を上回りました。
これは先ほどとは逆に株価が下落局面に入っていることを示唆します。
一般的にデッド・クロスが形成されると上昇相場の終わりと言われています。
言い換えれば今週S&P500は弱気相場入りした可能性があるということです。
しかし、実際のところデッド・クロスが形成されて以降今の所S&P500は大幅に反発しています。
デッド・クロスの形成はあくまでも目安の一つに過ぎないということですね。
今後も移動平均線と株価の動きから目が離せません。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。